Google App Engine for Java

Google Readerの未読に埋もれていて気づかなかったのですが、前から噂のあったGoogle App Engine for Java (GAE/J)が発表されていたんですね。
Google App Engine Blog: Seriously this time, the new language on App Engine: Java™
今年のGoogle App Engine Blogのエイプリルフールネタ、GAEがFORTRAN77をサポートというネタだったのですが、このネタ、実はGoogle App EngineJavaサポート発表の伏線であったようです。
Google App Engine Blog: A Brand New Language on Google App Engine!
そのような伏線を張っていたので、正式発表でもわざわざ"Seriously this time"とつけて、時季外れのエイプリルフールネタではないとわざわざ強調しています。発表は4/7だったのですが、4/2に発表していればもっと効果的だったのに(笑)。
発表に気付いたのは、「GAE/Jは破壊的イノベーション - ひがやすを blog」を見てからなので、限定一万人の限定公開だと完全で遅れかと思って登録してみたのですが、4/22になってしまっていても登録できてしまいました。あとでGoogle App Engine Blogを見たら、「Google App Engine Blog: Early Look at Java language support expanded to 25,000 developers」とあるように、登録可能人数増やしていたんですね。ちょうど増やしたところでタイミング良かったのかも。
せっかく登録できたので、とりあえず公式のチュートリアルのアプリケーションを作ってGAE/Jで動かすことが出来ました。Eclipse周りの更新がうまくいかなくて、再インストールとか環境整備に手間取ってしまいましたが(汗)。
GAE/Jの最大のポイントは、Javaというプログラミング言語が使えるというよりも、JVM上でアプリケーションが動かせることではないでしょうか。Googleもそのあたり意識しているようで、GAE/Jのメリットの一つとして、

They even use alternate languages on the JVM, like Groovy, Scala, and JRuby.

を上げています。実際Scalaを試して動かすことが出来たと報告されています。
print "Me" -- Using Scala with Google App Engine
実際にはいろいろ制約は出てくるでしょうけど、GAEの可能性が一気に拡大したように思えます。
Google App Engineの競合をあえて考えてみればAmazon Web Services (AWS)があります。両者を比べてみると制約がきついけど運用にほとんど労力をかけなくて良いGAEと、構成に自由度が高い変わりに運用にもそれなりに労力が必要なAWSというところでしょうか。