2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

思考の枠組みを変容させる読み方

最近の読書法の本といえば、速読・多読系が多いですが、「難解な本を読む技術 (光文社新書)」は難解な本をじっくり読み込む技術を解説した本です。難解な本を読む技術 (光文社新書)作者: 高田明典出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/05/15メディア: 新書購…

Firefox3が軽くなった!

最近Firefoxの重さに耐えられなくなりつつ、便利なアドオン群の魅力もあってChromeを併用しつつ、メインのブラウザとして辛抱強く使い続けていました。アドオンの影響かと思っていたら、「Mozilla Re-Mix: Firefoxのデータベースを最適化して高速化を図るア…

日本の将来・・・

「世界大不況からの脱出-なぜ恐慌型経済は広がったのか」は「世界大不況への警告」の改訂版ですが、今回の金融危機の分析を反映させるために、構成が大幅に変わっていますね。世界大不況からの脱出-なぜ恐慌型経済は広がったのか作者: ポール・クルーグマン,…

ヒトは社会性霊長類?

「みんなの進化論」は、進化論について主に進化心理学の観点から書かれた入門書です。みんなの進化論作者: デイヴィッドスローンウィルソン,中尾ゆかり出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 94回この商品…

裁判官がモデレーターになるのでは?

裁判員制度が始まっていろいろ批判が出ていますが、少数の裁判員が裁判官に代わって裁くと捉えている方がほとんどのようですね。でも陪審員制度と違い、協議の場に裁判官が同席する裁判員制度って、裁判官が積極的にモデレーターとして審理を進めることが前…

なぜ中国ではなくヨーロッパだったのか

先日なぜ社会が崩壊したのかを描いた「文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)、文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)」を読んだのが切っ掛けで、その前作で、なぜ社会によって文明の発展度合いに差が出たのかを描いた「銃・病原菌・鉄〈上巻〉―…

セマンティックウェブはDOAの轍を踏むか?

「株式会社スターロジックの羽生章洋が書いてるブログ:key-valueはデータディクショナリの夢を見るか - livedoor Blog(ブログ)」の中で、DOA(データ中心アプローチ)でデータディクショナリ構築のところを読んで、昔全社データディクショナリ構築プロジェ…

異なる価値観の狭間に

吉川日出行氏がソーシャルメディアの俯瞰図を紹介されていて、全体をざっと眺めてみました。 ソーシャルメディアの俯瞰図(Social Media Conversation Prism)がバージョンアップ:ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦:ITmedia オルタナティブ・…

エイジフリー社会と雇用システム

新書バブルのせいか、少しでも読者の目を引きつけようとするタイトルが最近目立ちますが、「「エイジフリー」の罠 いつでもクビ切り社会 (文春新書)」もその一冊ですね。「エイジフリー」の罠 いつでもクビ切り社会 (文春新書)作者: 森戸英幸出版社/メーカー…

会社の論理と労働者の論理、そして生活者の論理

「雇用はなぜ壊れたのか―会社の論理vs.労働者の論理 (ちくま新書)」は労働問題に関する本で、なかなか興味深い分析をしていると思って読んでみました。労働法の専門家による現在日本が直面している労働問題を論じた書ですが、副題の「会社の論理vs.労働者の…

時代考証を気にしすぎると楽しめないかも

「天使と悪魔」が公開されたのに合わせて「ダ・ヴィンチ・コード」が地上波で放映していますが、細かな時代考証が気にしすぎると楽しめないかも。秘密結社の暗号、キリスト教の歴史にこだわるとすれば、ラテン語、ギリシャ語、さらに凝ればアラム語(wikipedi…

脳機能イメージングの発展と限界

最近はfMRIに代表される脳機能イメージング技術が発展して、脳のイメージングデータに基づいた研究がいろいろ発表されています。昔と比べるとこんなことも分かるようになったんだと思った反面、「えっ?」と思うような発表を見ることもあります。そのような…

温度ってそうゆうことか

前に書いたことあるかもしれませんが、大学時代熱力学の授業は苦痛でした。なぜそう考えるのか納得できないまま、式や量が出てくるからです。エントロピーは良いとして、エンタルピーや自由エネルギーってなぜ必要なのとか。統計力学になってようやく少しは…

シーシュポスの岩

「Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies(邦訳:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎、銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎)」でピュリッツァー賞を受賞したジャレド・ダイアモンドによる「文明崩壊 滅亡と…

司法制度改革と規制緩和

司法制度改革というと、裁判員制度の導入と、そして法科大学院中心の放送養成制度への変革に注目が集まっています。しかし司法制度改革は規制緩和と相互に補完的な制度改革だったはずではないでしょうか。「超訴訟社会 (コンパクトシリーズ)」は、日本の制度…

このまま行くと、オフショアリングか、外国人エンジニアにたよるか?

昔仕事がらみでお話を聞くことがあった今野先生の「「理工系離れ」が経済力を奪う 日経プレミアシリーズ」、読ませていただきました。「理工系離れ」が経済力を奪う 日経プレミアシリーズ作者: 今野浩出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/04/01…

代謝とか恒常性で十分説明できる?

賛否両論のある「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を私も読んでみました。動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 木楽舎発売日: 2009/02/17メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 282回この商品を含むブログ (162件) を見る…

「由らしむべし、知らしむべからず」からの脱却

情報システムの費用対効果分析とかやっていた時期があったので、「人でなしの経済理論-トレードオフの経済学」は結構楽しく読めました。人でなしの経済理論-トレードオフの経済学作者: ハロルド・ウィンター,山形浩生出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2009/…

なぜ解雇規制緩和に抵抗するのか少し考えてみた

解雇規制緩和について論陣を張っているmojixさんが、「常木淳 「不完備契約理論と解雇規制法理」 - Zopeジャンキー日記」で興味深い論文を紹介されていました。 不完備契約理論と解雇規制法理 この論文は現在は独立行政法人 労働政策研究・研修機構が出して…

Public Data Sets on AWS

GAEとの比較でAWSを見ていたら、一般に公開されているデータセットのミラーをAWSでホスティングしていて、EC2から無償で利用できるんですね。 Public Data Sets on AWS もちろん自分自身で使っている計算資源に対しては課金されますが、Public Data Sets on …

GAE/J上での動作状況

先日エントリーで取り上げたGAE/Jですが、JVM上に実装されたプログラミング言語の処理系や、主なフレームワーク、ライブラリの動作状況は以下のページで確認できます。 Will it play in App Engine - Google App Engine for Java | Google Groups プログラミ…