日本の将来・・・
「世界大不況からの脱出-なぜ恐慌型経済は広がったのか」は「世界大不況への警告」の改訂版ですが、今回の金融危機の分析を反映させるために、構成が大幅に変わっていますね。
- 作者: ポール・クルーグマン,Paul Krugman,三上義一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 不況は生産能力にあったのではなく、単純に「有効需要」が欠如したために起きる
- 景気循環は経済のファンダメンタルズの強さや弱さとはほとんど無関係に発生する
- 問題は経済の構造的な問題ではなく、通貨供給の問題である
でも、私にとって一番インパクのあった記述は旧版でも紹介されていた次のフレーズです。
「アルゼンチン人のように金持ち」。これは第一次世界大戦前のヨーロッパでは一般的なほめ言葉だった。アルゼンチンといえば、一般の人々にとっても、投資家にとっても、夢の土地だった。
当時、アルゼンチンがあれほど世界から取り残されてしまうと想像した人は、ほとんどいなかっただろう。
アルゼンチンがたどった道、いまの日本も進んでいるように思えてしまうんですよね。このフレーズの「アルゼンチン」のところを「日本」に置き換えたことが語られるようになるんでしょうか。
中国、今年GDPで日本抜く!? 経済学者が見解 - MSN産経ニュース
こんなニュースが流れるあたり、すでにそのようになりつつあるような。