2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

原典に当たること

比較的気軽にかけるブログといえども公開する限りはある程度下調べしないとと思っていろいろ読んだりしていて、ちょっと更新が滞りがちになっています(汗)。そのなかで原典からの引用部分について解釈の妥当性について気になることがあります。原典に当たれ…

楽なけものみちの歩き方

梅田信夫さんが「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)」の中で、これからの生き方として「高く険しい道を登る」と「けものみちを歩く」の2種類のスタイルを提示したのは有名ですね。ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちく…

疑似科学と存在論

書きかけのテーマがちょっとうまく整理できなかったので、最近読んだ「疑似科学入門 (岩波新書)」でちょっとエントリーを書いてみることにしました。疑似科学入門 (岩波新書)作者: 池内了出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/04/22メディア: 新書購入: 2…

ちょっとタイトルを変更

ちょっとタイトルを変えてみました。いまの気分を表していると言うことで。

工学≠応用理学

以前のエントリーで工学は応用理学ではないと書きましたが、ちょっと自分なりに纏めてみます。 日記を再開してほぼ1ヶ月になるわけですが、今まで書いてきたエントリーを振り返って見ると、なぜ意見が食い違うのかというテーマが多いですね。主張が対立する…

表現の手段と交換の手段

「「プログラム設計書」って必要?:おごちゃんの雑文」とか 「業務システム開発でドキュメントを作ることについて:満足せる豚。眠たげなポチ。」とか読んでいろいろ思い出しつつ纏めてみようかと思い立ちました。自分の中でこの辺りのことを考え出すきっか…

リスクマネジメントは・・・

最近ミャンマー、中国と激甚災害が起こって被災者の方はさぞや大変な思いをしていることかと思います。日本も自然災害に常にさらされていますので人ごとのようには思えません。 そして被害の状況が知られるにつれ、日本の現状についても危機意識が高まってい…

経済人=群衆の叡智の人格化

経済人について哲学的に難しく考えてしまいましたが、経済人とは群衆の叡智の人格化であると考えればすっきり。前に群衆の知恵とか書いているのに、あらぬ方向に思索がすすんで失念していました。「みんなの意見」は案外正しい作者: ジェームズ・スロウィッ…

私にとって科学とは

前のエントリーでは哲学嫌いと捉えられるような内容書いていますが、別に嫌いなわけではありません。科学とは何かについて勝手に語りましたが、実際には科学とは何かについていろいろな立場があって、科学哲学という分野でいまも議論が続いています。前のエ…

経済の哲学と理学

「経済の「哲学」、「理学」、「工学」」というエントリーのうち「経済の「哲学」と「理学」」の続きといえるエントリーです。 前のエントリーで、 近代経済学は経済を理学的に捉えるという現象理解的な立場が強いようにみえますが、経済学は経済という人間…

経済の「哲学」、「理学」、「工学」

経済とか経済学について語ると、良く水掛け論に陥っているのをよく見かけます。以前のエントリーで 経済学批判・反論に関しては、理学的視点、工学的視点、哲学的視点の議論が錯綜していて、そのような中でこんなエントリー書いたことにはとても不安を感じて…

アイロニカルな表現

最近はアイロニカルな表現の警句を字句通りにしか捉えられない人が多いのかな。id:sivadさんが現状を危惧してか、「地獄への道は「間違い」で舗装されている:赤の女王とお茶を」というエントリーで警句の真の意味を説明したくなるくらいに。 「地獄への道は…

複雑な現象を理解する(粗いメモ)

複雑現象を理解するアプローチの方向性にどのようなものがあるか、現時点でのとらえ方についてのメモです。とりあえず、 シミュレーション:理論をモデル化し、出力された仮想データから現象を理解 統計科学:演繹的に構築された理論を、現実のデータで検証…

経済の量と質

「生きるための経済「哲学」」というエントリー、やっぱりトンデモ風味に見えるので再考。 物理学の歴史を見たときに、エネルギーの量に注目して理論を構築していったのが古典力学です。蒸気機関が発明され熱機関に関する研究を進めていった場合、エネルギー…

匿名ブログ

「匿名ブログ vs 実名ブログ」について未だに論争が続いています。 google:匿名ブログ その理由として、日本に匿名が多くて、米国に実名が多いのは、日本では実名のデメリットの方が大きい場合が多くて、米国では実名のメリットの方が大きい場合が多いからと…

市場経済は・・・

何か前のエントリーを読み返して見ると反市場経済論者のように見えますが、チャーチルの以下の言葉の Democracy is the worst form of government except for all those other forms that have been tried from time to time. (実際のところ、民主主義は最悪…

生きるための経済「哲学」

「生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)」、本書の主題となる哲学的な問題を取り上げるには素養が欠けていすぎて、エントリーとして纏めるの躊躇していたんですが、あえて私なりのとらえ方を纏めてみます。生きるための経済学 〈選択…

正誤の世界、良否の世界

先日取り上げた「「拒否反応」がなくなり実用段階に入った「フォーマルメソッド」:ITpro」という記事をみて、天の邪鬼な私はそういえばゲーデルの不完全性定理(wikipedia:ゲーデルの不完全性定理)とかチューリングマシンの停止問題(wikipedia:チューリング…

ソーシャル・ウェブ

「巨大システムの内側の世界」などを基盤として動き、「群衆の知恵」の実現されたものは何がを再確認したくて、「ソーシャル・ウェブ入門 Google, mixi, ブログ・・・新しいWeb世界の歩き方」を改めて読んでみました。ソーシャル・ウェブ入門 Google, mixi, …

文系理系って区分意味あるの?

いままで読んだり、新たに読んだりした本を基点にエントリーを書いてきたら、その道では第一人者の立花隆氏の読書術関連の著作を読み直してみたくなり、「立花式読書論、読書術、書斎術 ぼくはこんな本を読んできた (文春文庫)」、「ぼくが読んだ面白い本・…

フォーマルメソッドの可能性、限界はどこなんだろう

少し前に関わりかけていた案件で、人命に関わることなのでフォーマルメソッド(wikipedia:形式手法)を使った方がいいかなと思ったことがあって、意識の片隅にはあったんですが、「「拒否反応」がなくなり実用段階に入った「フォーマルメソッド」:ITPro」とい…