代謝とか恒常性で十分説明できる?

賛否両論のある「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を私も読んでみました。

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡」というキーワードに直接関係無いと思われるエピソードが続いて、最終章に簡単に触れているだけという構成に疑問を持ちつつ、後書きをよんで疑問氷解。この本は雑誌「ソトコト」やダイナースカード会員誌「シグネチャー」に掲載されたコラムを加筆修正したものなんですね。
でも本書で書かれている内容ならば、wikipedia:代謝とかwikipedia:恒常性とかで十分だと思ってしまいましたが。この手の話で印象的なのは、wikipedia:骨粗鬆症なんですけど、本書には出てきていませんし。残念ながら本書の内容では著者がそれ以上のアイデアを持っているのか、私にはつかみ取ることは出来ませんでした。
それにしても、効率を追求している経済学者が生物の仕組みをいろいろ知ったら、一見あまりにも無駄が多くて驚くかもしれません。生存とか再生産とかは効率とトレードオフの関係かな。