専門家は間違える人!?

昨日に引き続きちょっと専門家不信について考えてみました。
専門家というのは結局意志決定をする人でもあります。マニュアルとかの指示通りにこなしていける仕事に就いている人を普通は専門家とはいいませんよね。何らかの不確実性、選択肢間でのトレードオフが有って、その状況下で決定しなければいけないからこそ熟練を積んだ専門家が必要になってきます。
さて意志決定ですが、つねに適切な選択を行えるわけではなく、状況を誤認して誤った選択をしてしまったり、トレードオフを考えて適切だと思って選んだ結果が裏目に出ることが起こりえます。詰まり専門家としての仕事をこなしていけば必然的に間違いというか、結果的に不適切な判断を下してしまいます。そうしたときにどこまで専門家の責任を問えるかというと、取り違えとかの単純ミスは問題外ですが、トレードオフに関する結果責任に関してはちょっと難しそう。
たとえば医療問題に関して、名医ならばそのような状況に陥ることは少なくなるでしょう。だたし、名医といえども初めから名医であったわけではありません。また、名医と呼ばれる人がいるということは、大多数の現場は名医に至っていない人によって支えられているといえます。そのような現実による不利益をどのように受け止めていくか、悩ましい思いをしている今日この頃です。