2009-01-01から1年間の記事一覧

時代考証を気にしすぎると楽しめないかも

「天使と悪魔」が公開されたのに合わせて「ダ・ヴィンチ・コード」が地上波で放映していますが、細かな時代考証が気にしすぎると楽しめないかも。秘密結社の暗号、キリスト教の歴史にこだわるとすれば、ラテン語、ギリシャ語、さらに凝ればアラム語(wikipedi…

脳機能イメージングの発展と限界

最近はfMRIに代表される脳機能イメージング技術が発展して、脳のイメージングデータに基づいた研究がいろいろ発表されています。昔と比べるとこんなことも分かるようになったんだと思った反面、「えっ?」と思うような発表を見ることもあります。そのような…

温度ってそうゆうことか

前に書いたことあるかもしれませんが、大学時代熱力学の授業は苦痛でした。なぜそう考えるのか納得できないまま、式や量が出てくるからです。エントロピーは良いとして、エンタルピーや自由エネルギーってなぜ必要なのとか。統計力学になってようやく少しは…

シーシュポスの岩

「Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies(邦訳:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎、銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎)」でピュリッツァー賞を受賞したジャレド・ダイアモンドによる「文明崩壊 滅亡と…

司法制度改革と規制緩和

司法制度改革というと、裁判員制度の導入と、そして法科大学院中心の放送養成制度への変革に注目が集まっています。しかし司法制度改革は規制緩和と相互に補完的な制度改革だったはずではないでしょうか。「超訴訟社会 (コンパクトシリーズ)」は、日本の制度…

このまま行くと、オフショアリングか、外国人エンジニアにたよるか?

昔仕事がらみでお話を聞くことがあった今野先生の「「理工系離れ」が経済力を奪う 日経プレミアシリーズ」、読ませていただきました。「理工系離れ」が経済力を奪う 日経プレミアシリーズ作者: 今野浩出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/04/01…

代謝とか恒常性で十分説明できる?

賛否両論のある「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」を私も読んでみました。動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 木楽舎発売日: 2009/02/17メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 282回この商品を含むブログ (162件) を見る…

「由らしむべし、知らしむべからず」からの脱却

情報システムの費用対効果分析とかやっていた時期があったので、「人でなしの経済理論-トレードオフの経済学」は結構楽しく読めました。人でなしの経済理論-トレードオフの経済学作者: ハロルド・ウィンター,山形浩生出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2009/…

なぜ解雇規制緩和に抵抗するのか少し考えてみた

解雇規制緩和について論陣を張っているmojixさんが、「常木淳 「不完備契約理論と解雇規制法理」 - Zopeジャンキー日記」で興味深い論文を紹介されていました。 不完備契約理論と解雇規制法理 この論文は現在は独立行政法人 労働政策研究・研修機構が出して…

Public Data Sets on AWS

GAEとの比較でAWSを見ていたら、一般に公開されているデータセットのミラーをAWSでホスティングしていて、EC2から無償で利用できるんですね。 Public Data Sets on AWS もちろん自分自身で使っている計算資源に対しては課金されますが、Public Data Sets on …

GAE/J上での動作状況

先日エントリーで取り上げたGAE/Jですが、JVM上に実装されたプログラミング言語の処理系や、主なフレームワーク、ライブラリの動作状況は以下のページで確認できます。 Will it play in App Engine - Google App Engine for Java | Google Groups プログラミ…

紛争の戦略

梶ピエールさん(id:kaikaji)とBaatarismさん(id:Baatarism)の、北朝鮮政策に関するトレードオフの考え方が対照的でなかなか面白く読ませてもらいました。 経済学的思考のすすめ - 梶ピエールの備忘録。 テポドンの経済学 - Baatarismの溜息通信 BMDを棄つる…

書籍管理はメディアマーカーに落ち着く

蔵書管理とかは、ExcelやAccessで管理してみたり、先行する蔵書管理サービスをいくつか使ってみたりしたのですが、管理の仕方が私の考えているものに一番近いメディアマーカーに落ち着きました。 メディアマーカーでは基本的にAmazon.co.jpの登録データセッ…

統計の誤用と確証バイアス

「愚の論理: 寄与度」を読んでwikipedia:en:Misuse of statisticsを思い出してしまいました。単純にデータを眺めただけだと確かにいろいろな罠がありますからね。私も統計学演習の時間、まともな結果を出した後で、大気汚染物質の濃度と呼吸器系疾患の罹患率…

Google App Engine for Java

Google Readerの未読に埋もれていて気づかなかったのですが、前から噂のあったGoogle App Engine for Java (GAE/J)が発表されていたんですね。 Google App Engine Blog: Seriously this time, the new language on App Engine: Java™ 今年のGoogle App Engin…

「分野ごとのグローバルネットワーク」と「合法性のユニバーサルコード」

また更新の間隔が空いてしまいました(汗)。 ブログ界の論争で同じ社会問題を議論していても、経済的思考をとる論者と法的思考をとる論者の間で議論が平行線をたどったままというのが頻発しているように思われます。また、XBRLが普及しているのと比べると、Le…

フローとストック

更新間隔ずいぶん空いてしまいましたが、少しずつペースを戻していきたいと思います。(汗) 少し前に話題になった「資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言」を今更ながら読んでみました。資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言作者: …

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 しばらくここの更新さぼっていましたが、バイタルサイン代わりに新年の挨拶を申し上げます。年も変わって更新もまめにしていきたいと思います。